Blue10のブログ

歯医者の豆知識を紹介します。

なぜ神経を残しておくのか?

むし歯の治療をするときに「キィーン」と音のする機械で削られて痛い思いをした人は多いと思います。また削ると痛いので削る前から麻酔をしてもたった人もいると思います。この痛みは歯の中にある神経に刺激が伝わるためです。またむし歯が神経まで到達して炎症を起こし寝られないほどのズキズキする痛みを経験した人も入と思います。そしてその痛みを経験した人はこう思うはずです、神経なんでなければいいに。

ではまずなぜ歯の中に神経はあるのでしょうか。
・センサーの役目
歯という組織は人間の体の中で最も硬くお茶碗などの陶材と同程度の硬さがあります。その歯が削られるといことは体にものすごい刺激が加わっているということになります。これは緊急事態なので体に強い痛みで警鐘を鳴らします。もし痛みを感じなかったらそのまま虫歯が大きくなり歯は崩れてなくなってしまします。

・栄養を送る役目
神経とよく言われるところには血管も一緒に走っています。この血管から歯に栄養が送られていきます。栄養が行かなくなると歯は当然弱ってしまします。イメージで言うと生きている木と枯れ木という感じです。栄養が行かなくなってかれてしまった木はしなりがなくなり脆くなってしまいます。同じように歯も脆くなり欠けたり割れたりしやすくなります。

神経は上に書いたような役割をしており歯を守るために大切な組織です。そのため神経を取って被せものをしている歯は痛くないから安心なのではなく、痛みが出ないから要注意なのです。神経をとってしまった歯の寿命は平均で10年~15年とも言われています。このようなことから神経はなるべく取らずに残すのがいいと思います。ただ炎症を起こしてしまった神経は復活することはなく必ず化膿してしまうので残しておいてはいけません。そのままにすると痛みがひどくなり顎の骨まで炎症が広がるようになってしまう可能性もあります。

また治療を進めるうえで健康な歯でも神経を取らなくてはならないことがあります。これは治療をする先生の判断に任せるしかありません。

大切なことは神経を取らなくてもいいように普段からのお手入れをしっかりすることです。