Blue10のブログ

歯医者の豆知識を紹介します。

銀歯の材質は本当に銀?

我々歯科医師を含めてですが世の中の多くの人が銀歯という言葉を使います。銀色をしているから銀歯と言われるのですが本当に銀でできているのでしょうか。実は保険の治療で使われる金属の銀の含有量は約40%です。そのほかにどのような金属が含まれているかというと金が12%、パラジウムが約20%とかなり高価な貴金属が使われています。咬む力に耐えられる強度と、化学変化を起こしにくい安定した貴金属でなければ口の中の厳しい環境に耐えられないのです。この合金は12%金銀パラジウム合金というもので歯科のために作られたものです。通称「金パラ」と呼ばれます。

私の診療所では年に一回治療のために除去した金属をまとめて日本歯科医師会の社会貢献事業であるTOOTH FAIRYプロジェクトに寄付しております。

 

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中には持ち帰りを希望される方もいます。もともと患者さんのものなのでもちろん持ち帰ることは可能です。金属の買取に出せばいくらかにはなるでしょう。ただセメントなどの汚れがついていたり、小さすぎるものは買い取ってもらえないようです。気になる方は機会があれば試してみてはいかがでしょうか。できれば寄付していただきたいですが・・・。