Blue10のブログ

歯医者の豆知識を紹介します。

歯間ブラシやデンタルフロスは使ったほうがいいのか?

歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)を使った方がいいのか使わない方がいいのかということですが、答えは簡単で間違いなく使った方がいいです。
中には

・歯茎に傷をつけてしまうから使わない。
・使うと歯茎が下がると思う。
・血が出るから怖くてできない。
・詰め物が取れてしまう。
・難しい。
・面倒。

という理由で使わない人がいます。
圧倒的に多いのは入れるのが難しくて面倒だからという理由です。これには解決法がなく練習するしかありません。
歯医者に行けばコツを教えてくれます。あきらめてしまい歯周病やむし歯が進んでしまい後悔する人は多いです。

そのほかの理由で
歯茎に傷をつけてしまうというこですが、これは歯間ブラシで起こり易いのですが使っているもののサイズが合っていないか入れる方向が間違っている可能性が高いです。歯医者で相談すれば解決するはずです。

使うと歯茎が下がってしまうということですが、これは使い始めに起こり易いです。今まで歯間ブラシやフロスを使っていなかった人の歯と歯の間の歯茎は晴れていることが多いです。そこを掃除すると炎症がとれて腫れが引きます。つまり歯茎が下がるのは腫れが引くからです。腫れが引いて良い状態になればそこからは下がらなくなります。

血が出るから怖くてできないという人がいますが。血が出る=炎症がある、ということです。血を出さなければどんどん悪くなります。3,4日出血させれば出血はかなり減るはずなので最初は悪い血を出すつもりでやる必要があります。

詰め物が取れてしまうからやらないという人がいますが。歯間ブラシやフロス程度では詰め物は取れません。歯科治療で使う材料は進歩しており接着のシステムやセメントを歯間ブラシやフロスで破壊することはほぼ無理です。でも実際に歯間ブラシやフロスで詰め物を取った経験のある人がいると思います。これは咬む力によって接着がはがれ詰め物がはまっているだけの状態になっていたり、詰め物の下にむし歯ができてくっつかなくなっていた可能性が高いです。外れている物を最終的に取ってしまったのが歯間ブラシやフロスであっただけで悪者にされてしまっているのです。考え方を変えれば外れていることを発見でき、早めの処置ができるのでいいことだと思います。

歯間ブラシやフロスを使っていない人は一度かかりつけ歯科医院に受診して自分にあったサイズを選んでもらい使い方を聞いてみてください。そしてめげずに練習してください。未来の自分の歯を守るために。