Blue10のブログ

歯医者の豆知識を紹介します。

どうしたら歯科医師になれるのか?

学校歯科医を担当している中学校の講話をしていると、どのようにすれば歯科医師になれますか?ということを生徒から聞かれることがあります。簡単に答えると高校までは普通の勉強を頑張って歯科大学や大学の歯学部に入って6年間勉強して国家試験に合格すれば歯科医師になれます。
まず最初の難関は歯科大学・歯学部に入ることです。偏差値をみると私立大学では50前後とそこまで高くありません。ただその偏差値はあまりあてにしないほうがいいと思います。入試の倍率は大学にも寄りますが10倍近くあるということも珍しくありません。10人受けて1人しか合格しないということです。
なんとか大学に入っても6年間厳しい勉強を乗り越えなくてはなりません。また歯医者は職人的な要素もあるので削ったり、作ったりする技術面でも多くを学ばなくてはなりません。現在は4年生から5年生になるときに知識、技術、人間性を問われる試験がありこれに合格しないと病院実習に入ることができません。各学校とも国家試験の合格率を上げるために合格しそうもない学生を留年させるようになっています。そのためこの試験だけでなく進級自体が厳しくなっています。そして病院実習を終えて大学の卒業試験に合格すると国家試験の受験資格を得ることができます。卒業試験も厳しいもので簡単に受かるものではなくなっています。以前は9割以上あった合格率も現在は7割を下回るようになっています。2000人受けると600人は不合格なる厳し試験です。この不合格になった人たちは1年間国家試験のための勉強をするのですが合格する人は3割いるかどうかといのが現状です。6年間歯科の勉強しかしていないのでほかの職業に就くのは難しく浪人生活が長くなってしまいます。このように歯科医師になるためには以前よりも厳しくなっていることは間違いありません。
歯科医師になろうとしている本人も大変ですがそこに通わせる保護者も大変です。少し下がってはいるようですが学費が6年間で私立は3000万円前後かかります。国立では500万円程度となっています。学費の他に歯科は機材などが多く教材の購入費用が医科に比べてもとにかく高いです。さらに一人暮らしでもしようものなら毎月その生活費がかかります。
大学のカリキュラムが厳しくなっておりバイトで生活費を稼ぐのは大変だと思います。そのせいで留年でもしてしまったら逆に高くついてしまします。
それだけ大変な思いをして将来稼げるかというと、そんなに裕福な生活はできるような職業ではなくなっています。お金を稼げそうだからという理由で選ぶのは絶対にやめたほうがいいです。