Blue10のブログ

歯医者の豆知識を紹介します。

口の中もがんになるのか?

口の中もがんになるのかということですが、口の中もがんになります。

最近認識されるようになってきましたがまだ口の中にもがんができるということを知らない人がいます。がん全体の中のおよそ1%が口腔がんと言われているので比較的希なものだとは思います。最近芸能人の方で舌がんを公表された方がいるので気にされている方が確実に増えた感じがします。彼女はほかの病気で口内炎ができやすく、その口内炎の中に一部にがんがあったようです。一つ勘違いしないでいただきたいのは、この報道をみてがんは全てが痛いものだと思わないことです。実は口の中のがんは舌にできたものは痛むことがあますが、多くのものは痛みのないまま進行します。そのため何かできているけど痛くないから大丈夫とは思わないでください。

大切なことはまずがんを作らない環境を維持するということです。がんは物理的な刺激を受けるところにできやすいものです。むし歯で歯が欠けて尖っている、入れ歯が当たって痛いところがある、咬み合せが悪くて頬の内側を咬んでしまう、いつも汚れが付いている、などのことがないようにして、異変があったらまずかかりつけの歯科医院に受診してください。 またお酒、タバコ、辛い物の摂取もがんのリスクがあると言われています。過剰な摂取は控えるのが推奨されています。

テレビで口腔がんについての説明で見ていると白いものは危ない、がんかもしれないと脅かすような番組もあります。決して間違ってはいませんが全て鵜呑みにする必要はないと思います。(脅かしてでも歯科に受診させることによって早期発見に貢献しているかもしれません・・・。) 気にして鏡で口の中をじっくり見ると普段気づいていなかったいろいろなが見えてきます。中にはできものと間違えやすいものもあります。そんなものを発見したらまず落ち着いて反対側も同じように見てください。反対側にも同じものがあれば正常なものだと思っていいでしょう。ただ少しでも気になるようならかかりつけの歯科医院で見てもらいましょう。そのほうが精神的にもいいと思います。

最近は行政で口腔がん検診を行っているところも増えているので問合わせてみてもいいと思います。